東京都内で家を建てるなら
家づくりの基礎知識
第5回
港区で注文住宅を建てるには?
住みやすさや費用相場を知ろう
注文住宅を建てたいと考えたとき、エリア選定や建築会社選びに悩む方は多いのではないでしょうか。「家を建てる」ことは、人生で一度あるかどうかの経験です。大きな買い物になるうえに、東京都内の中でも特に高級なエリアとして知られる港区で注文住宅を建てるとなると、事前の情報把握が重要になります。
そこで今回は、港区の基本情報や住環境、注文住宅を建てる際にかかる費用相場、注文住宅の依頼先について解説します。港区で注文住宅を建てたいと検討中の方や、自分に合った建築会社を探している方はぜひ参考にしてみてください。
【1】港区の基本情報
港区は東京23区のほぼ中心部に位置し、区の東側が東京湾に面しています。2023年9月時点での人口は約26万5,000人、面積は20.37㎡、東京23区のなかでも比較的人口密度の高いエリアです。近隣には千代田区、中央区、渋谷区、新宿区、江東区、品川区があります。
また、港区は大使館や主要な情報発信施設が数多く置かれているエリアで、六本木、麻布十番、青山、赤坂などの人気スポットが多い街でもあります。ビジネス街のほか、東京タワーやレインボーブリッジなど、見どころとなる観光スポットも豊富です。
【2】港区の住環境
港区は東京都内のなかでもブランドエリアが並び「高級エリア」として知られていますが、近年は人口が増え始めている注目のエリアです。ここでは、港区の住みやすさがわかる住環境について紹介します。家づくりの際に知っておきたいエリアの治安や交通アクセス、災害について理解しておきましょう。
[2-1]治安
港区には治安が良いエリアとあまり良くないエリアがあります。たとえば六本木、赤坂などの歓楽街は犯罪件数が少なくないため治安が良いとはいえません。しかし、青山、白金高輪など閑静な住宅街がある街は、比較的落ち着いた雰囲気です。定期的にパトロールが行われているエリアもあり、防犯対策に力を入れています。
また、小学校や中学校、高校、大学などさまざまな教育機関が多いことも特徴の一つです。芝公園などの都心でありながら自然を感じられるスポットも点在しており、ファミリー層も住みやすく子育て環境が整った治安の良い街としても知られています。
[2-2]交通アクセス
東京都心部の代表的な区の一つでもある港区は、交通アクセスに優れたエリアです。JR山手線・京浜東北線、東京メトロ丸ノ内線・千代田線・銀座線など、計17もの鉄道路線が乗り入れています。区内に設置された駅は全部で33駅あり、なかでも品川駅、新橋駅、浜松町駅など利用者数の多いターミナル駅も複数あります。バス路線も充実しており、通勤・通学、買い物に便利です。さらに、新幹線や飛行機を利用するにも便利な位置にあるため、出張や旅行など遠方への移動が多い方も安心して過ごせる環境が整っています。
[2-3]災害
港区はエリアによって地形や環境が異なり、それぞれの地域で災害リスクも異なる点が特徴です。区内の多くのエリアが台地の上に位置していることから地震に強いといわれていますが、東京湾に面している一部のエリアは海からの高波や大雨によるリスク、液状化が懸念されます。
注文住宅を建てる場合、災害の少ないエリアを選ぶのも大事なポイントです。事前にハザードマップを確認するだけでなく、災害時の避難計画、防災訓練など地域との繋がりも大切にしながら情報を共有するように努めましょう。
【3】港区で注文住宅を建てる際の費用相場
魅力の多い港区で注文住宅を建てる場合、全体でどのくらいの費用がかかるのか気になりますよね。ここでは港区の土地の坪単価と、建築費を合計したトータルコストの目安をご紹介します。
[3-1]土地の坪単価
2023年現在、港区の土地坪単価は約1360万円(公示地価)で、全国順位4位の高さです。港区のエリア別の坪単価では、1番高いのは北青山の約9,024万円、2番目は虎ノ門の約2,698万円、比較的坪単価が低いのはお台場で、約258万円となっています。このように、坪単価は立地条件やエリア、市場状況などにより大きく変動する可能性があることを覚えておきましょう。
一般的な戸建て住宅を建てるのに必要な20~30坪の土地を、区内の高級住宅街とされる白金エリアで探す場合、1億1,800万~1億7,700万円程度の費用がかかることが想定されます。
[3-2]トータルコスト
一方、建築費は「フラット35利用者調査(2021年度)」によると、全国平均で3,572万円、首都圏平均が3,899万円となっております。建築費はどの建築会社に依頼するのか、またオプションの内容などによっても異なる点には注意が必要です。
以上のことから、港区で注文住宅を建てる場合、土地代と建築費を合わせたトータルコストは平均して1億8,000万円前後かかると想定できるでしょう。
【4】港区で注文住宅を建てるなら依頼先はどこ?
注文住宅の依頼先としては、一般的に以下の3つの選択肢があります。
●ハウスメーカー
●工務店
●設計事務所
それぞれの依頼先の特徴を解説しますので、港区で注文住宅を建てる際に参考にしてみてください。
[4-1]ハウスメーカー
ハウスメーカーは、自社ブランドを持ち全国規模で営業展開している住宅会社を指します。施工エリアが広く、工期がシステム化されているため比較的短期間で建てられ、アフターサービスも充実しているのが特徴です。
ハウスメーカーの注文住宅は、セミオーダーとフルオーダーの2種類に分けられます。完全自由設計のフルオーダーは自身の要望やこだわりをそのまま反映できるため、間取りやデザイン、仕様などを自由に選びたい、細部までこだわりたいという方におすすめです。
費用面では広告宣伝費などが建築費に転嫁されるため、工務店よりコストが高くなる傾向にあります。依頼先の知名度や材質・技術などの安心感を重視する場合に向いているでしょう。
[4-2]工務店
工務店は特定の地域に密着して住宅を建築する会社です。ハウスメーカーに比べてコストを抑えられ、特定のプランがないため設計の自由度が高い点が魅力です。また、地域密着型であることから担当者とのコミュニケーションが取りやすい点も、工務店ならではの魅力といえるでしょう。
工務店に施工依頼する場合、工期は比較的長めになる可能性があるほか、技術やサービスは会社ごとに差があります。コストを抑えつつ、こだわりの家づくりをしたい場合に向いている依頼先といえるでしょう。
[4-3]設計事務所
設計事務所は、設計から建築の施工管理も行う会社を指します。建築家がいる事務所であるため、設計の自由度やデザイン性が高いことが特徴です。こだわりの詰まった家づくりをしたい方にとって、さまざまな要望に柔軟に対応してもらえる点は大きなメリットといえるでしょう。
ただし、設計事務所は設計だけを行うところで、施工は工務店に依頼します。上記のような特徴は、設計事務所だけでなく注文住宅のハウスメーカーでも叶えられるので、なにを重視するかで判断して依頼先を決めるようにしましょう。
【5】港区で理想の注文住宅を建てるなら建築会社選びがカギ
人気のエリアである港区で理想の注文住宅を建てるなら、治安や教育機関、交通アクセスなどの住環境をリサーチするだけではなく、注文住宅の依頼先にもこだわることが大切なポイントです。
駒沢公園ハウジングギャラリーには、港区や世田谷区などの土地に強く、豊富な建築ノウハウを持つハウスメーカーが多数出展しています。港区で注文住宅を建てる際は、まず駒沢公園ハウジングギャラリーまでご来場ください。
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