イマドキの暮らしを実現! 毎日を豊かにする「上級」な住まいづくり

家族みんなが健康に暮らす 生涯を安心して暮らせる住まい

家が住む人に与える影響は大きく、どんな家で暮らすかで、この先の健康状態も変わります。住まいづくりの際には、便利で快適なのはもちろん、健康に暮らせる家かもしっかり検討しましょう。そこで今回は、家族みんなが健康に暮らせる家づくりのコツをご紹介します。

写真1:どんな家で暮らすかで、この先の健康が大きく左右されます。
INDEX

【1】 「家の性能」は住む人の健康を左右する

写真2:住宅性能評価書とは、住宅の性能を公平な立場で評価し、その結果を表示した書面です。取得することで性能をしっかりと把握することができ、ローンや保険などの優遇がある場合も。

日本人の平均寿命は世界一です。しかし健康寿命との差が大きいことでも知られています。健康寿命とは、「WHOが提唱した新しい指標で、平均寿命から寝たきりや認知症など介護状態の期間を差し引いた期間(※1)」を言います。

健康寿命を延ばすためには、食環境、適度な運動など様々な要素がありますが、実は住んでいる家の性能も健康と大いに関係があります。
家の性能をはかる基準には様々なものがあり、よく知られているのは地震への強さを表す耐震性能でしょう。そして健康に大きな影響を与えるのが、家の省エネ性能です。

省エネ性能が健康と関係があるというとちょっと意外かもしれませんが、健康的な生活環境を維持するためには、欠かせない指標となっています。

※1厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトe-ヘルスネットより

【2】全館空調など、大切なのは空気を一定に保つ家

写真3:冬の朝、目覚めた時の室温が低い家で暮らしている人は血圧が有意に高いという調査結果も。

家の省エネ性能とは、建物の断熱性能と、設備で消費するエネルギー量などを総合的に評価するものです。省エネ性能が高い家は保温力が高いので、小さなエネルギーで家の中の温度を快適に保つことができ、また家の各所の温度差が小さくなります。

冬に寒く、部屋ごとに温度差がある家は、健康によくありません。国交省が支援をしている「断熱性能と健康についての調査(※2)」によると、下記のような報告がされています。

1.室温が年間を通じて安定している住宅では、居住者の血圧の季節差が顕著に小さい。
2.居住者の血圧は、部屋間の温度差が大きく、床近傍の室温が低い住宅で有意に高い。
3.断熱改修後に、居住者の起床時の最高血圧が有意に低下。
4.室温が低い家では、コレステロール値が基準範囲を超える人、心電図の異常所見がある 人が有意に多い。
5.就寝前の室温が低い住宅ほど、過活動膀胱症状を有する人が有意に多い。 断熱改修後に就寝前居間室温が上昇した住宅では、過活動膀胱症状が有意に緩和。
6.床近傍の室温が低い住宅では、様々な疾病・症状を有する人が有意に多い。
7.断熱改修に伴う室温上昇によって暖房習慣が変化した住宅では、住宅内身体活動時間 が有意に増加。

(国交省報道発表資料より抜粋「※2断熱改修等による居住者の健康への影響調査 中間報告(第3回)/(一社)日本サステナブル建築協会」

つまり断熱性能が低く、冬に寒く、家の中に温度差がある家は、血圧が高くなったり病気になりやすいなど、健康によくないということが今や常識になりつつあるのです。

家の中の温度差は、ヒートショック現象も引き起こしやすくなります。ヒートショック現象とは、急激な温度変化によって脈拍や血圧が急変を起こし、命に係わる体調変化を引き起こすもので、日本では毎年大勢の方が亡くなっています。また脳卒中を引き起こす可能性があるため、寝たきりの原因にもなりかねません。

性能は目に見えにくいものですが、性能が高い家は安全で快適で、維持管理費が安く、そして健康に暮らせる家になります。家づくりの際には、間取りやデザインに加えて、この家の性能をしっかりと確認することがとても大切なこととなるのです。

写真4:空調が効きにくい吹き抜けも全館空調なら家中が快適になります。

この先を長く健康に暮らすためには、冬に暖かく、家の中の温度差が少ない家づくりの工夫をしておきましょう。

例えば全館空調の家なら、家の中に温度差を作らず、どこにいても快適な室温で暮らせます。全館空調とは、建物全体を一括で冷暖房するシステムのことで、アメリカでは広く普及しています。気になる光熱費は家の性能次第で、高気密・高断熱の家ほど安く抑えることができます。

また全館空調なら、大きな吹き抜けを作っても快適な環境が維持できるので、プランの自由度が高いのもうれしいところです。空気の温度差にも注目して、健康で快適な暮らしをしましょう。

実際のモデルハウスの画像はこちらからご覧いただけます。

吹き抜け写真からモデルハウスを探す

【3】終の棲家ならホームエレベーターや平屋での計画を視野に

写真5:家庭内事故を未然に防ぐ家なら、生涯を安心して暮らせる終の棲家になります。

健康に暮らすためには、家の中で事故が起きにくいつくりにしておくことも重要です。今や、家庭内事故での死亡者数は交通事故によるものよりも格段に多い時代です。中でも高齢者の場合は、足元の事故が目立ち、重症化する割合が高いのが特徴です。

「終の棲家」として考えるのであれば、毎日の暮らしの中で階段を頻繁に使うような間取りはできるだけ避けることも考えておきましょう。

例えばホームエレベーターを設置すれば、安全性が高まるだけでなく、高齢になっても上下階の昇降がラクにできるので、家中をくまなく活用でき、ひろびろと暮らすことができます。今すぐに取り付けをしなくても、将来に設置できるようなスペースを確保しておくのもいいでしょう。

他にも階段を使わずに暮らすことのできる平屋で計画するのもいいですね。平均寿命の世界一な日本だからこそ、生涯を安心して暮らせる家づくりを目指してみてください。

駒沢公園ハウジングギャラリーには、高断熱・高気密の全館空調の家や、ホームエレベーターが設置された家を、実際に見て体験することができます。安心・安全な家づくりの参考にぜひ出かけてみてくださいね。

駒沢公園ハウジングギャラリーのモデルハウスはこちらからご覧いただけます。

気になるモデルハウスをチェック

気になるモデルハウスがございましたら、ぜひご来場いただき素晴らしいしつらえの実物をご覧ください。

監修・情報提供:尾間 紫
(住宅・リフォームコンサルタント/一級建築士/インテリアプランナー/インテリアコーディネーター) 一級建築士事務所 OfficeYuu 代表。

生活情報サイトAll Aboutリフォームのオフィシャルガイドとして業者選びからプランの立て方など実践的ノウハウを発信。テレビや雑誌、新聞掲載、講演などで活躍している。

©2020 Next Eyes.co.Ltd
本記事はネクスト・アイズ(株)が記事提供しています。
本記事に掲載しているテキスト及び画像の無断転載を禁じます。