憧れの暮らしを実現する ワンランクアップの『住まい』の作り方

ひと部屋は絶対欲しい進化した和室

和室が見直されています。和室の魅力はどんな用途にも対応する汎用性にあります。家事や子育てに、趣味やお客様をお迎えする部屋として、あらゆるシーンで様々に使うことができ、デザインも伝統的なものからモダンまで幅広いテイストがあります。今回は、ひと部屋あると本当に便利!和室の魅力を活かす家づくりのコツをご紹介します。

写真1:和室は便利なのはもちろん、癒しを感じるとても魅力的な部屋です。デザインも進化しています。
画像提供元:大建工業株式会社 ダイケン畳 健やかくん
INDEX

【1】本当は欲しい、和室は豊かな暮らしをするための贅沢空間

以前はどこの家にもあった和室ですが、生活が洋風化にするに伴い、最近は見ることが少なくなってきました。特に面積が限られるマンションやアパートなどの集合住宅では、今や和室が無い間取りの方が多いほど。しかし注文住宅に限っていえばちょっと様相が異なります。

写真2:注文住宅では9割近くの人が和室を希望しているというデータも。和室が欲しいと感じている人は多いようです。
画像提供元:大建工業株式会社 ダイケン畳 健やかくん

和室についての調査(※)によると、マンションや建て売り、賃貸など住宅の種別を問わずに取ったアンケートでは、和室がある家を選ぶ人は約半数にとどまったのに対し、注文住宅に限定するとなんと9割近くの人が自宅を建てる時に和室を作ったと回答しています。

時代は変わっても和室には不変の魅力があり、いまどきはより豊かな暮らしをするためのぜいたくな空間になっているのですね。実際のところ和室は他の部屋に比べて使い道が多く、魅力的な空間です。それらをよく知り計画を立てることで、和室の魅力を活かした家づくりができます。

※【和室について調査】調査機関:2018年リビン・テクノロジーズ株式会社調べ

【2】ひと部屋あるとこんなに便利、和室の魅力を活かす家づくりのコツ

小さなお子様がいるご家庭では、和室はあらゆるシーンで役立つ部屋になります。畳は身体へのあたりが柔らかく、音が響きにくいので子供たちの遊び場にぴったりです。ごろごろ転がっても安心ですし、遊び疲れたらそのままお昼寝をするのも良いですね。

写真3:我が家の和室で親子で一緒にお雛様を飾る、その経験は子供たちにとって忘れられない素晴らしい思い出になることでしょう。

最近は飾る場所が無いためにコンパクト化しているお雛様や五月人形、兜飾りなどの日本の伝統行事も、和室があれば季節ごとに豪華なしつらえが楽しめます。親子で一緒に節句を祝う経験は、子供たちにとってかけがえのない思い出になります。お子様が独立されているご家庭では、お子様ご家族がお孫さんを連れて遊びに来た時に、和室があったおかげで、授乳スペースやお昼寝スペースに役立っているという声をよく聞きます。

家事の部屋としても便利に使えます。生活の中で意外に困るのが乾いた洗濯物を畳んだりアイロン掛けをしたりする場所ですが、和室ならお子様がお昼寝や宿題をしているそばで、ひろびろと作業ができます。
もちろんお客様のための格調高いゲストルームとして、また和服や骨董など日本の文化を楽しむ場所として、趣味の部屋としてなど、和室はあらゆる使い方ができるとても便利な部屋なのです。

写真4:活きた和室にするコツは、使い方によってどこの部屋と連携させるかをよく考えることにあります。

しかし作り方によっては、和室を納戸化させてしまったという悩みの声も聞きます。活きた和室にするコツは、我が家の生活スタイルの中で和室がどんな役割を果たすのかをよく考えることです。そしてそこから他の部屋との繋げ方や、広さ、収納の形状などを検討します。

子供たちの遊び場にしたいなら、普段家族が集うリビングから続き間として計画すると良いでしょう。普段は広く開け放ち、いざとなったら間仕切りができるようにしておくと、授乳時やお昼寝時に静かで落ち着いた空間が作れます。この場合の広さは4畳半もあれば十分です。

家事のために使いたい場合は、ユーティリティや物干し場との連携を良くする、趣味の部屋として使う場合は道具の収納スペースを確保した上で、玄関や庭から直接出入りできる間取りにしておくと、人を招きやすく、将来お教室を開くといったこともしやすくなります。

ゲストルームとして使いたい場合は、床の間を付けるなど格調高くしつらえ、広さは8畳から10畳程度あると良いでしょう。もちろん布団などをしまう押入れも忘れずに。ゲストルームの使い勝手を上げるコツは、玄関からの出入りがしやすい位置にあること、またお客様用のトイレや手洗いを近くに作ることです。

和室がもたらす便利さ、豊かさが活きるプランを考えてみてください。

実際のモデルハウスの画像はこちらからご覧いただけます。

こだわりの和室

【3】デザイン畳で装う新しい和の世界

和室のデザインは驚くほど進化しています。和室は本来自由なものです。最近では伝統でもモダンでもない、海外の人が好む日本の和風「Japanese Style」も人気です。こうしなければならないというものはありませんから、自由な発想で楽しみましょう。

写真5:畳の形や色も自由に楽しみましょう。こちらのデザイン畳は、ノンアレルギー、ノン防虫剤、ノンコーティング、無添加なポリプロピレンの特殊繊維で織られた畳で、子供たちにも安心です。
画像提供元:株式会社オリザ  おり座デザイン畳

これまでの既成概念を変えてくれる畳もあります。従来の畳はダニやお手入れの不安がありましたが、ダニやカビがほとんど発生せず、水分を染み込ませないので掃除がラクで、色落ちもほとんど無いお手入れが簡単な畳があります。これなら子供たちにも安心ですね。また様々な形や色の畳がありますので、思い切ったデザインが楽しめます。

写真6:従来の畳より滑りにくく、床暖房にも対応しています。なんと表面をたわしで水洗いができ、漂白剤での除菌も可能。清潔で柔らかい床なので高齢者の部屋にも向いています。
画像提供元:株式会社オリザ  おり座デザイン畳

和室があると住まいにゆとりが生まれ、より豊かな暮らしが叶います。駒沢公園ハウジングギャラリーでは優れたデザインと使い勝手の良い和室の事例をたくさん見ることができます。ぜひ体感してみてください。

実際のモデルハウスの画像はこちらからご覧いただけます。

気になるモデルハウスをチェック

気になるモデルハウスがございましたら、ぜひご来場いただき素晴らしいしつらえの実物をご覧ください。

監修・情報提供:尾間 紫
(住宅・リフォームコンサルタント/一級建築士/インテリアプランナー/インテリアコーディネーター) 一級建築士事務所 OfficeYuu 代表。

生活情報サイトAll Aboutリフォームのオフィシャルガイドとして業者選びからプランの立て方など実践的ノウハウを発信。テレビや雑誌、新聞掲載、講演などで活躍している。

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