ワンランクアップの『暮らしを楽しむ』2つのマイルール

穴澤賢さんが「犬との暮らし」を快適にするために心がけていること

ライターとして多くの著書を出版し、2015年には長年犬と暮らした経験から犬グッズを独自開発、販売する『DeLoreans(デロリアンズ)』を立ち上げた穴澤賢さん。現在は「大吉」と「福助」という2頭の犬と暮らしている穴澤さんに、生活スタイルや住まいについてうかがいました。

写真提供:穴澤賢さん
INDEX

【1】犬の好む環境を考える

写真提供:穴澤賢さん

30代は渋谷区初台の賃貸マンションで「富士丸」という大型犬と暮らしていました。間取りは1DKで30㎡なかったので、文字通り「ひとりと一匹」で肩を寄せ合うようにして。それはそれで楽しかったのですが、「いつかこいつと広い家で暮らしたいな」とは思っていて、できれば山か、海の近くで。犬はやっぱりコンクリートに囲まれたアスファルトの上より、自然の多いところを好みますから。

写真提供:穴澤賢さん

そう思っていた矢先、富士丸が7才半で突然死してしまい、2年くらい途方にくれていたのですが、ひょんなことから大吉を迎え、結婚して、さらに福助を迎えたんです。そのタイミングで2014年、鎌倉市腰越に一軒家を買って引っ越しました。理由はいくつかあるのですが、きっかけは七里ヶ浜にある友人の家に遊びに行くと、犬たち(と妻)がすごく喜んだからです。

ちょうど、そろそろ賃貸マンションを卒業したいと思っていたし、かといって都内で一軒家は手が届かない、でも少し離れて湘南あたりならなんとかなるかなと。私は職業柄どこでも仕事はできるし。そんなわけで物件を探しだしたら、腰越にちょうどいい物件が見つかって。徒歩5分で江ノ島を望む砂浜だし、犬たちもさぞ喜ぶだろうと。そうしたら、うちの犬たちは海には一切興味がなくて、でも砂浜でしかウンチはしない。たぶん用を足すところくらいにしか認識していない(笑)。それでもアスファルトの上を散歩するよりは、彼らも気持ちがいいと思います。

【2】家の中で犬はどこでもフリー

写真提供:穴澤賢さん

サークルやゲートなどを設置して、犬が入ったらダメな場所を分けている家もあるようですが、わが家は昔からフリーです。ソファでもベッドでもキッチンでも、どこでも好きなところへ行けるようにしています。これには理由があって、子どものころから実家には犬がいたのですが、親が玄関から上にあがるのを許さなかった。昔はそういう風潮がありましたが、子どもながらにそれが納得できなくて。パトラッシュやジョリーみたいに犬と一緒に寝てみたかったから(笑)。

だから今は犬たちを自由にさせているし、夜は大きなベッドで一緒に寝ています。唯一気をつけているのは、洗剤など口に入れたら危険なものを低いところに置かないこと。ある程度成長したらそんなことはしませんが、仔犬や幼い時期は好奇心からあらゆるものを噛み千切りたがるので、間違って食べたりしないよう、危ないものは犬の届かないところに置くようにしています。

写真提供:穴澤賢さん

それから夏場は、ほぼずっとエアコンがフル稼働です。最近の暑さは人間でも辛いので、犬には地獄かもしれません。腰越は都心に比べると2℃くらい涼しいはずなのですが、それでも朝6時半でもう暑い。だから、夏は朝5時半に目覚ましをかけて散歩に行っています。あとは、気温が下がる夕方までエアコンの効いた部屋に閉じ込めるしかない。

うちは3階が寝室で、2階がリビング、1階が私の仕事部屋になっているのですが、冷房効率を考えると私が出かけるときはできれば2階にいて欲しい。でも福助がなぜか吊り戸を開ける技を覚えて、常に開け放つから冷気が下にダダ漏れ。かといって1階に移動するわけでもなく、2階でダラダラしています。ものすごく冷房効率が悪いのでなんとかして欲しいのですが(笑)。

【3】犬のためにセカンドハウスを

写真提供:穴澤賢さん

もともとは富士丸と暮らしていたころに夢見ていたことなのですが、2017年に八ヶ岳にセカンドハウスを手に入れました。その理由も、犬たちが喜ぶから。私は大阪府豊中市の庄内という下町で生まれ育ったので、山や田舎暮らしに憧れたことなんてない。でも山に犬と遊びに行くと、本当に目を輝かせて楽しそうにするんです。

それは富士丸も、大吉も、福助もみんな同じ。そんな顔を見ていると、こっちも嬉しくなるから物件を探し始めて、「丸山の森別荘地」に決めました。そこは標高1400mくらいで、都心と比べると10℃くらい低い。だから夏でも涼しい。目の前は村営林だから、日陰もたくさんあって、夏の日中でも外で遊べる。犬にとってはパラダイスのはずです。

写真提供:穴澤賢さん

最初は夏場だけ利用するサマーハウスでいいかなと考えていましたが、通ううちに秋も景色がよくて、冬にも行きたいと思うようになりました。とはいっても、冬場はマイナス15℃、寒いときにはマイナス20℃にもなる。凍死するレベルだし、普通のストーブでは太刀打ちできないので、寒冷地仕様のFF式ストーブを入れて、冬場も行けるようにしました。雪深い地域ではないのですが、毎年2、3回は雪が積もって、大吉と福助は大はしゃぎで駆け回っています。

愛犬のために一軒家を購入し、さらにはセカンドハウスまで手に入れた穴澤さん。次回は、ドッグランづくりからご自身の趣味部屋づくりまで、人も犬も喜ぶセカンドハウスの暮らしをご紹介します。

駒沢公園ハウジングギャラリーのモデルハウスはこちらからご覧いただけます。

気になるモデルハウスをチェック

気になるモデルハウスがございましたら、ぜひご来場いただき素晴らしいしつらえの実物をご覧ください。

●プロフィール:穴澤 賢(あなざわまさる)さん
1971年大阪生まれ。「またね、富士丸。(小学館文庫)」、「また、犬と暮らして」、「犬の笑顔がみたいから(共に世界文化社)」など犬関連の書籍を多数出版。音楽の連載やコンピレーションアルバムとエッセイをまとめたCDブック「Another Side Of Music(ワーナーミュージック・ジャパン)」を出版。
2015年には自らが欲しいと思ったペットグッズを作るブランド『DeLoreans』を立ち上げる。

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●執筆・編集:石倉 夏枝(編集・ライター)さん

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