ワンランクアップの『暮らしを楽しむ』2つのマイルール

整理収納アドバイザー・大木聖美さんの
収納で暮らしをラクに、心を整える

「暮らしをラクに楽しく、サスティナブルに」をコンセプトに、整理収納アドバイザーとして活動する大木聖美さん。個人邸の整理収納を提案するほか、近年は全国の工務店や住宅メーカーとタッグを組み、片付けやすく暮らしやすい家づくりの提案も行っています。今回は大木さんがご自宅で実践している整理収納のテクニックのほか、暮らしがラクになるというサスティナビリティへの取り組みを2回に渡ってご紹介いたします。
第1回はご自宅の整理収納についてうかがっていきましょう。

写真提供:大木聖美さん
INDEX

【1】整理収納で気づいた“暮らしの変化”

写真提供:大木聖美さん

築16年の一戸建てに、ご主人、大学生・高校生の息子さんと暮らす大木さん。家族が自然と集まるリビングダイニングは、明るくすっきりとした空間ですが、お子さんがまだ小さなころは物が溢れ、それらを何とか納めようと悪戦苦闘していたといいます。

「そのころ、TVや雑誌で収納術が話題になっていて…。それで、私も今使っている物だけに整理してみたら、びっくりするほど使いやすくなってラクになったんです。そこで暮らしはこうやって変えていくんだと気付きました」

今はもう使っていないバッグや洋服を手始めに、次はキッチン雑貨、文房具と少しずつ片付けの範囲を広げていくと、それに合わせるかのように大木さんの心にも余裕が生まれていきました。大木さんのブログ「我が道ライフ」は、その嬉しさを誰かと共有したいという気持ちから始めたもので、それが整理収納アドバイザーの道へとつながるきっかけにもなったそうです。

「整理収納は人によってさまざまです。私はお客様に基本的なことをお伝えしたら、あとはその人に合った片付けを組み立てていきます。大事なのは、無理のない範囲で行うこと。多くの方が完璧を求めがちなのですが、暮らしはずっと続いていくものなので、できる範囲でコツコツと行うことが楽しく長く続けられる秘訣かもしれません」

【2】わが家の整理収納のポイントは3つ

写真提供:大木聖美さん

大木さんがご自宅の整理収納で心がけているルールは3つあります。
1つは、「1年に1度、時期を決めて家の中を全部見直すこと」で、大木さんはご自身がもっとも活力のある春に行うと決めているそう。

写真提供:大木聖美さん

「1日1カ所と場所を決めて、いらない物を5つ捨てる。これを3週間くらいかけて行うのですが、1日5分と短時間で済ませるのがコツです。1週間でだいたい家の中を一巡するので、翌週は普段あまり開けない箱の中を見たり。3週目になると家中を把握できるので、それだけで心が軽くなります。収納を見直すことは、生活そのものを見直すきっかけにもなるんです」

2つめは「よく考えて物を買うこと」。
大木さんは、買う前にその物を使っている自分の姿が想像できれば買うと決めています。ぱっと思い浮かぶということは必要だということで、購入後もすぐに使いこなせるし、また長く使えるそうです。そして、使い切った後も気持ちよく手放せるとか。

そして、3つめは「家族を巻き込むこと」だと話す大木さん。というのも、大木さんが接してきたお客様の多くが「家族が整理収納に協力してくれない」と悩んでいるらしく、大木さんは「家族に指示するのではなく、家族みんなでどこに収納したら出し入れがラクになるのかを考えてみては」とアドバイスしているそうです。

「家族で収納場所を共有できると、片付けがしやすくなります。特にお子さんには『元に戻す=片付け』だと教えてあげてください。具体的に戻す先を教えてあげると、片付けが自然と身についていきますよ。大事なのは褒めることです。私も子どもたちに実施してきました。おかげで各自が片付けてくれるようになり、いつでもスッキリした家を保てています」

【3】宅配サービスを利用して家事効率を上げる

今では息子さんたちも大きくなりましたが、整理収納アドバイザーとして活動を始めたころはまだ幼く、家事や育児との両立に苦心したことも。その状況を少しでも改善しようと、大木さんは積極的に宅配サービスを利用し、家事の効率化を図りました。

写真提供(左・右):大木聖美さん

「スーパーに行って、今日は何を作ろうと考える時間がもったいないと思ったんです。しかも、わが家は食べ盛りの男の子だったので、買い物の量も半端なくて(笑)。だから、ちょっと大変だと思う部分に少しお金をかけることにました。新鮮な食材なら手間をかけなくても美味しいので時短にもつながります。今は、食材はスーパーや生協などの宅配を利用し、日用品はAmazonなどを活用しています。あとは優先順位のトップが家族であることはぶれないようにして、仕事のスケジュールを組んでいます」

次回は、お子さんたちがきっかけで意識するようになったという、大木さんの「主婦だからこそできるサスティナブルな取り組み」をご紹介します。

駒沢公園ハウジングギャラリーのモデルハウスはこちらからご覧いただけます。

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気になるモデルハウスがございましたら、ぜひご来場いただき素晴らしいしつらえの実物をご覧ください。

●プロフィール:整理収納アドバイザー/横浜の暮らし評論家 大木聖美さん
「暮らしをラクに楽しく、サステイナブルに」がコンセプトに、片付けのプロとして個人宅やモデルハウス収納コンサルなど幅広く活動。近年は、全国の工務店とともに片付けしやすく、暮らしやすい家づくりも手がける。片付け・掃除・防災備蓄・生前整理など、幅広い知識を生かした暮らし系セミナーの開催は200回を超える。雑誌や新聞、監修本などメディア掲載も多数。

https://wagamichilife.jp/
https://www.instagram.com/wagamichilife/

●執筆・編集:石倉 夏枝(編集・ライター)さん

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