世田谷区で建てる二世帯住宅・賃貸併用住宅のポイント
二世帯住宅だからこそ共有したい!便利な防災備蓄スペース
今回は、二世帯住宅ならではの災害対策についてご紹介しましょう。共用部分に防災備蓄用スペースを確保しておけば、それぞれで計画するよりも省スペースに備えができ、いざという時に助け合う暮らしができます。
【1】ニューノーマルで更に重要視される自宅での災害対策
家づくりの際に考えておきたいのが災害時のこと。特にニューノーマルで注目されるようになった「在宅避難」がしやすい家であることも、これからを安心して暮らすためには欠かせないこととなっています。
在宅避難とは大きな地震が発生した際、自宅に倒壊や危険などが無い場合、避難所へ行かずに自宅で避難生活をすることを言います。
防災拠点は大勢の人が集まるため利用できるスペースが狭く、プライバシーの確保も難しい状況になるため、各自治体でも在宅避難を推奨しています。
在宅避難なら住み慣れた自宅で過ごしつつ、必要に応じて地域の防災拠点で物資を受け取るなどができるので、ストレスや感染症の不安が少なく、ペットと一緒に過ごすことも可能です。
家づくりの際には、在宅避難がしやすい家であることを視野にいれた計画を立てておくことで、災害時にも安心して暮らせる家になります。
【2】二世帯住宅ならでは!共用の「防災備蓄用スペース」を作る
二世帯住宅での暮らしは災害対策がしやすいのも大きなメリットのひとつです。
離れて暮らしていると安否確認にも手間が掛かることがありますが、いつも近くにいれば孤立しにくく、いざという時に助け合うことができます。後片付けなども人手があるので捗りやすくなることでしょう。
その際に計画に入れておきたいのが防災備蓄のためのスペースです。
災害時に必要な備蓄品は場所を取ります。水だけでも1日1人3リットルは必要です。二世帯合わせて5人家族なら1日15リットル、最低でも3日分を準備するとなると45リットル以上が必要に。
そこで二世帯住宅ならではのプランとして、共用部分に災害対策のためのスペースを確保しておく方法があります。共同で管理をすればそれぞれが作るよりも省スペースで、点検時に交流をしたり、不足分を補い合ったり。効率よく使いやすい防災備蓄スペースになります。
二世帯住宅は普段はそれぞれが独立した暮らしをしていても、いざという時に助け合うことができるのが大きなメリット。共同の防災備蓄スペースは、いざという時の二世帯の絆にもなってくれることでしょう。
防災備蓄スペースのお手本はマンションの防災備蓄倉庫です。マンションでは一般的に以下の物が倉庫に保管されています。
<マンションの防災備蓄倉庫に入っている物の例>
□飲料水
□食料品
□簡易トイレ
□救急箱・医薬品・マスク
□発電機・カセットボンベ・電池
□工具セット・台車・脚立・ブルーシート・テント
□懐中電灯、ラジオ、ランタン
□赤ちゃん用品や生理用品、介護用品、ペット用品など
こういった物を共同で管理ができるのも二世帯の暮らしならでは!自分たちにとって必要な物を見極めながら、どの程度のスペースが必要になるかを検討してみてください。
駒沢公園ハウジングギャラリーのモデルハウスを動画で見学いただけます。
ご計画の参考にぜひ
【3】太陽光発電が必須の時代に、ライフライン確保と光熱費削減
災害後には電気やガス、水道などライフラインが一時的に止まることがあります。災害に強い家にするには、自宅でもライフラインの確保ができるようにしておくことが必要です。
まずは電気を作る太陽光発電システム。今や家づくりには無くてはならない設備です。東京都では2025年4月より、大手住宅メーカーを対象に都内に新築する戸建て住宅に太陽光発電システムの設置を義務付け※ました。
太陽光発電はライフラインの確保に役立つだけでなく、エネルギーを生み出すので光熱費の削減にも役立ちます。
ただし発電量は屋根の形と方位によって大きく変わり、昨今の光熱費の高騰で、「もっとパネルをのせられるようにしておけばよかった」という声を聞くことも。より効率よく発電できるよう、計画段階からしっかり検討をしておきましょう。その際には蓄電池なども備えておくと更に安心感が増します。
駒沢公園ハウジングギャラリーのモデルハウスには、災害に強い家づくりの事例を実際に見て体験することができます。家づくりの参考に、ぜひご家族そろってお出かけください。
駒沢公園ハウジングギャラリーのモデルハウスはこちらからご覧いただけます。
気になるモデルハウスがございましたら、ぜひご来場いただき素晴らしいしつらえの実物をご覧ください。
執筆・情報提供:尾間 紫
(住宅・リフォームコンサルタント/一級建築士/インテリアプランナー/インテリアコーディネーター) 一級建築士事務所 OfficeYuu 代表。
生活情報サイトAll Aboutリフォームのオフィシャルガイドとして業者選びからプランの立て方など実践的ノウハウを発信。テレビや雑誌、新聞掲載、講演などで活躍している。
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