世田谷区で建てる二世帯住宅・賃貸併用住宅のポイント

完全分離型の二世帯住宅のメリットは、それぞれの世帯が快適に暮らすことができる居住性の高さと、将来活用がしやすい汎用性の高さにあります。
今回は、完全分離型の二世帯住宅のプランのポイントをご紹介しましょう。

写真1:完全分離型の二世帯住宅を計画する際には、居住性と将来性の両方から検討することが大切です。
INDEX

【1】 居住性と将来性に優れた、 完全分離型二世帯住宅の魅力

写真2:家の寿命は長いもの。完全分離型の二世帯住宅は将来的にもメリットが大きいスタイルです。

二世帯での暮らしは、いざという時に助け合いがしやすく、税制上も有利になるなどメリットがたくさんあります。
中でも、「完全分離型」の二世帯住宅は、生活空間が完全に分かれているので、それぞれの居住性が高く、また将来的に再活用がしやすい汎用性の高さが魅力です。

完全分離型とは、玄関や水まわり、居室などをすべて分けるプランで、いうならばお隣さん同士で暮らすようなスタイル。暮らし方の違いでトラブルになることがなく、お互いに気をつかうことなくのびのびと暮らせます。
でもいざとなったらすぐに助け合いができますから、同居のメリットを生かしつつ、絶妙な距離感のある快適な暮らしができます。

また完全分離型の二世帯住宅の大きなメリットに、将来に同居を解消した後、さまざまな用途で転用がしやすいというものがあります。
実際に、親子での同居を解消後、きょうだいの家族と暮らしている、孫世代が新たに家庭を築きその新居にしている、また片方を賃貸に出して収益を上げている等の例もあります。

家の寿命は70年以上が当たり前の時代です。完全分離型の二世帯住宅は、将来的に再活用がしやすいスタイルといえるでしょう。

【2】内扉は必要?将来の転用を視野にいれるなら玄関の位置にも配慮を

写真3:玄関までのアプローチ動線も分けておくと、それぞれの独立性が更に高まります。

完全分離型二世帯住宅は、玄関や水まわり、居室などの生活空間をそれぞれに計画しますが、その際は、玄関の位置に配慮しておくと、将来に転用がしやすくなります。

玄関が2つ並んでいるプランの場合、世帯同士の行き来はしやすくなりますが、出入りの気配が伝わりやすくなります。誰が何時頃、外出して帰宅したか、どんな来客があったか、宅配便の受け取りなども分かってしまうこともあります。

将来的にさまざまな用途で転用することを視野に入れる場合は、それぞれの世帯のプライバシーを確保できるよう、玄関は少し離して計画をするといいでしょう。

その際は、植栽や駐車スペースの計画も同時に行い、門から玄関までのアプローチの動線も分けておくと、親子以外での同居や、賃貸物件などにも転用しやすくなります。

写真4:内扉はあると利便性が上がります。使い方にはルールを設けておくことをおすすめします。

完全分離型の二世帯住宅でよく聞くのが、「内扉」の問題です。内扉とは、お互いの世帯を直接行き来ができる室内扉のことをいいます。

内扉のメリットは、何かあった時にすぐに駆け付けることができることにあります。リビングや廊下、階段室などに内扉を取り付けておけば、雨や雪の日でも外に出ることなく、直接行き来ができます。

内扉を取り付けしなかった後悔の声には、夜間に呼ばれたけれどパジャマ姿では気が引ける、いちいち着替える必要があり面倒、台風の日などに様子を見に行くだけでびしょ濡れになったなどの声があります。

逆に、内扉を取り付けたことで後悔したケースもあります。いつ入ってくるか気になってくつろげない、用事が無いのにどんどん来るので落ち着けないという声も。

内扉はあれば本当に便利で、後から付ければよかったという声は少なくありません。大事なことは運用方法にあります。

まずは二世帯でよく話し合い「出入りのルール」を作りましょう。例えば、事前に連絡をしてから使うようにする、インターホンを付ける、カギを取り付けるなどの工夫で、上手につかいこなしていただければと思います。

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【3】来客を迎えやすい二世帯住宅、庭へ直接アプローチするプランも

写真5:来客を庭に直接招き入れるプランなら、生活感のある室内に通すことなく、準備や片付けがラクになります。室内へも庭から入っていただけるよう、靴の置き場の計画を忘れずに。

完全分離型の二世帯住宅は、それぞれのプライバシーがしっかり守られるのがメリットですが、そうはいっても、子どもの友人たちが大勢遊びにきたり、友人たちとホームパーティをしたりする時など、来客時に気をつかうこともあります。

そんな時は、玄関からではなく、外から庭へ直接招き入れる来客用のアプローチを作るアイデアもあります。

お客様用アプローチは徹底的にデザインにこだわって、そこを抜けた先にある庭にはウッドデッキやタイルでテラスを作り、オープンなカフェスペースのようなアウトドアリビングにしてお客様をお迎えしましょう。

リビングへも庭から入っていただくように計画をすれば、プライバシーを守りやすくなるだけでなく、玄関からは家族の動線、庭からは来客の動線といったように分けることができ、準備や片付けもぐんと楽になります。

駒沢公園ハウジングギャラリーでは、さまざまな二世帯住宅のプランを実際に見て体験することができます。それぞれが快適で、将来的にも活用がしやすい二世帯の形を見つけに、ぜひご家族そろってお出かけください。

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気になるモデルハウスがございましたら、ぜひご来場いただき素晴らしいしつらえの実物をご覧ください。

執筆・情報提供:尾間 紫
(住宅・リフォームコンサルタント/一級建築士/インテリアプランナー/インテリアコーディネーター) 一級建築士事務所 OfficeYuu 代表。

生活情報サイトAll Aboutリフォームのオフィシャルガイドとして業者選びからプランの立て方など実践的ノウハウを発信。テレビや雑誌、新聞掲載、講演などで活躍している。

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