女性目線が大切な賃貸併用住宅
取り入れたい設備は？

【１】 住まいにおける女性の決定権は？

男性と女性では家づくりにおいてこだわる場所が少し異なります。住まいの決定権に関する調査（※）によると、家づくりにおいて女性の意見が強かった場所として最も多かったのが「キッチンまわりの機器やデザイン」、次に「各部屋のカーテンや壁紙」でした。

その理由としてあげられたのが「家事は主に自分が行っているから」、そして「家にいる時間は自分のほうが長いから」です。

若い世代では男性が家事をする割合が増えてはいるものの、現状は女性の家事負担の割合が圧倒的に大きく、家の中のつくりも女性の意見が採用される率が大きくなっているようです。

一方、男性の決定権が強かった場所は、建築会社や土地選び、エクステリアなどです。実際の家づくりの現場でも、男性は立地や構造にこだわり、女性は間取りや設備にこだわる人が多いと感じています。

家の中のつくりの主導権は女性が握っています。賃貸併用住宅を計画する際にも、ファミリー向け物件はもとより、女性単身者用の物件、また家事をする男性が増えていることから男性単身者用でも、女性目線の家づくりをすることが魅力ある物件にするために欠かせないこととなっているのです。

※住まいにおける女性の決定権に関する調査報告/株式会社ＬＩＸＩＬ住宅研究所調べ

【２】賃貸併用住宅に取り入れたい女性目線の設備は？

魅力的な賃貸併用住宅にするために、女性目線での取り入れたい設備をご紹介しましょう。

まずはキッチン。ファミリー向けなら対面スタイルであることが大きなポイントになります。いまどきの新築マンションでは多くの物件が対面スタイルです。

家族の方を向いて会話を楽しみながら炊事ができるキッチンがあれば、家事をする人にとって魅力ある住まいになります。

子育てや仕事で忙しい家庭なら、食器洗い機も必須です。最近はキッチン家電の数と種類が増えていますので、それらの置き場に配慮したレイアウトであることも大切です。

また共働きの家庭では夜に洗濯をする生活スタイルも多く、そうなれば家の中に干し場が必要になります。外に洗濯物を干さないでも済むよう、部屋干しスペースの確保や浴室換気乾燥機の取り付けをしておくといいでしょう。

収納への配慮も必要です。家づくりで女性が特にこだわるのが収納です。大きめのクローゼットはもちろん、リビングの片付けがしやすい収納を取り付ける、もしくは収納家具を置きやすい間取りにしておくなど、細やかに配慮をした計画を立てましょう。

他にも、化粧品などをネットで購入した際に安心して受け取れる宅配ボックスや、郵便物の安全が守られるポスト、一人で家にいても不安なく暮らせる家全体のセキュリティにも配慮された家なら、女性にとって魅力的な住まいとなるでしょう。

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【３】見逃がしがちな断熱性能で冬に暖かく

賃貸併用住宅で見逃がしがちなのが断熱性能です。これまであまり注目されてこなかった部分ですが、テレワークなどで在宅時間が長くなった暮らしによって、改めて家の快適性の大切さに気付いた人も多かったようです。

賃貸住宅は概して断熱性能が低いことが多く、エアコンをつけると顔がほてって足元が冷える、家で仕事をしようにも寒くていられない、窓は結露でびっしょりといったことが起きがちです。

また昨今の光熱費の高騰で、断熱性能が低い家は暖房費がかさみます。断熱性能が高く、冬に温かい居心地のいい家なら、入居者により長く住んでもらうことができることでしょう。

女性目線の家づくりは、家事がしやすく快適に暮らせる魅力的な家です。駒沢公園ハウジングギャラリーにはさまざまな賃貸併用住宅のモデルハウスがあり、その良さを実際に見て体験することができます。家づくりの参考に、ぜひお出かけくださいね。

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