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家づくりの基礎知識

第2回
3階建ての注文住宅ってどんな家?
特徴や建築時のポイントを解説

都心部で多く見られる3階建て住宅は、狭い土地を有効活用できることをはじめとした、さまざまな理由から人気です。しかし、一般的に多く普及している2階建て住宅とは異なる特徴を持つため、建てる前に把握しておきたいポイントがいくつかあります。

本記事では3階建て住宅のメリットとデメリット、費用相場といった基礎知識について解説します。3階建ての利点を生かせるおすすめの間取りや、建てる際の注意点についても紹介しますので、これから注文住宅を建てたいと考えている方や、3階建て住宅に関心があるという方はぜひ参考にしてみてください。

INDEX

【1】3階建て住宅のメリット・デメリット

3階建て住宅を検討するにあたってプラス面だけでなくマイナス面も知っておくことで、自分たちにとって住みやすい間取りを考えられるようになり、入居後に後悔する可能性を減らすことができます。メリットとデメリットの両方に目を向け、自身の理想とする生活に合っているかを判断するようにしましょう。

[1-1]メリット

3階建て住宅のメリットは、土地面積が小さくても延床面積を増やして家を建てられる点です。土地代を抑えながら広い生活空間を確保でき、のびのびとした暮らしを実現できます。フロアごとに用途を分けることも可能なため、家族構成や生活スタイル、趣味に合わせた家づくりができます。また開放的な住まいをつくりたい方にとって、日当たりや風通しが良いという点も魅力です。さらに3階建ての住居は、水害対策にもなります。居住空間を2階以上に設計していれば、万が一台風や豪雨によって水害が発生した場合でも、自宅内を避難場所にすることが可能です。

[1-2]デメリット

3階建て住宅は、上下階の移動に負担がかかりやすくなります。階段での移動が増えたり、家事も負担に感じる可能性があります。また、室内で温度差が生じやすく1階と3階で室温が大きく異なるため、設計段階で空調設備を設置する箇所を工夫する必要があるでしょう。その他、3階建て住宅は構造計算を必ずおこなわなければならず、使用する建材も増えるため建築費が高くなる傾向にあります。さらに土地を購入する段階から注意しなければならないのが建築上の制限で、場合によっては希望する構造の家を建てられないケースもあるでしょう。

【2】3階建て注文住宅の費用相場

3階建て注文住宅を建てる際の費用は、手掛ける建築会社や構造によっても異なりますが、1坪あたり70万~90万円程度が相場とされています。これは2階建て住宅を建てる場合と比較して、1~2割程度割高な計算です。

2階建て住宅よりも建築費用がかかる理由は、使用する建材が多いことや人件費がかさむこと、足場の設置に追加の費用が必要なことなどが挙げられます。また建物の安全性や機能性を確保するためにおこなう「構造計算」に費用がかかるほか、建てる土地の強度によっては地盤改良のための費用も発生します。

【3】3階建てのおすすめ間取り例

3階建て住宅のメリットを最大限生かしながらデメリットをカバーするには、設計する段階で間取りを入念に検討することが重要です。間取りのつくり方次第で、家族同士のコミュニケーションが活発になったり家事がスムーズにできたりと、理想的な住まいに近づけられるでしょう。以下では3階建ての注文住宅を建てる際に、取り入れたいおすすめの間取りを紹介します。

[3-1]スカイバルコニー(屋上庭園)の設置

3階建て住宅を建てる場合で土地面積が狭い場合は、屋上にスカイバルコニーを設置することで庭と同じような用途で使用できます。スカイバルコニーは眺望が良いことに加え、近隣住宅からの視線が気にならないというメリットもあります。バーベキューやプールなどのアウトドアを楽しんだり、家庭菜園のような趣味のスペースにしたりと活用の幅が広い点が魅力です。

[3-2]ビルトインガレージ

車を所有している場合はビルトインガレージの設置がおすすめです。ビルトインガレージは建物の延床面積に加算されないため、生活空間の面積を削る必要はありません。また車を室内に停められるため、雨や砂埃による車の汚れを防げる点が大きな魅力といえるでしょう。さらに居住空間と近い距離に車を停められることで、大きな荷物を室内に運びやすくなります。

[3-3]二世帯住宅

3階建て住宅はフロアごとに生活空間を分けられるため、二世帯住宅として建てるケースも多く見られます。1階と3階に世帯ごとの居住空間を設け、2階を共有のリビングにすることで、各家庭の生活と二世帯間の交流を両立することが可能です。お互いの生活音もある程度防げ、適度な距離感を保てる点も魅力の一つといえるでしょう。

【4】後悔しない3階建て住宅にするためのポイント

3階建て住宅を建てて入居後に快適な生活を送るためには、設計段階から注意しておきたいポイントがいくつかあります。土地探しの段階から以下のようなポイントを意識しておくとスムーズな家づくりができるため、3階建て住宅を建てたい方はチェックしておきましょう。

[4-1]土地と建物それぞれにかける費用バランスを考える

3階建て住宅は2階建て住宅と比較して建築費用が高くなる傾向にあります。特に都市部は土地代が高く、そのうえ3階建て住宅を建てるとなると建築費に加えてオプションを付けたり仕様を変更したりして、当初の予算よりも費用が高くなってしまうケースが多いです。そのため、予算を立てる際には土地代と建築費用の合計金額だけではなく、土地と建物にそれぞれいくらずつかけるかというバランスも意識することが重要です。

[4-2]地震対策を行う

3階建て住宅を建てる際には、重い建物を支えられるだけの強度を持った構造躯体にする必要があるでしょう。2階建てや平屋住宅と比較して、高さのある3階建て住宅は地震の影響を受けやすいという側面があります。階数が増えることで敷地内に多くの建材を使用して建てるため、家自体の重量が増え、結果的に揺れが大きくなったり1階部分への負担が大きくなったりします。耐震性の高い住宅を多く手掛ける建築会社に相談し、安全に暮らせる住宅を建てることが重要です。

[4-3]家族に合った快適な間取りにする

フロアごとに用途や生活空間を分けられるという利点を生かすためには、家族構成やライフスタイルを十分に考慮した間取りにするようにしましょう。高齢者がいる家庭であれば、寝室やトイレなどの使用頻度の高いスペースをワンフロアにまとめたり、エレベーターを設置して上下階の移動を楽にしたりするのがおすすめです。また、毎日おこなう家事の負担を少しでも減らすために、浴室や洗濯スペース、台所などの家事動線を考慮した配置にすることも大切です。

[4-4]3階建ての建築実績が豊富なハウスメーカーに依頼する

注文住宅の建築や設計を請け負っているハウスメーカーは多くありますが、住み心地の良い3階建て住宅を建てるには、3階建ての建築実績が豊富なハウスメーカーに依頼すると安心です。家を建てる予定の地域の建築規制なども考慮しつつ、規制のなかで建てられる間取りを多数提案してもらえます。間取りを決める際に多くのモデルハウスを参考にすることもでき、完成したマイホームを想像しながら家づくりができるでしょう。

【5】3階建ての注文住宅を建てるなら駒沢公園ハウジングギャラリーで実際に見てみよう

3階建て住宅は狭い敷地を有効活用できるだけでなく、日常生活や趣味、家族のコミュニケーションを豊かにしてくれる魅力があります。

駒沢公園ハウジングギャラリーには、3階建て住宅の建築ノウハウが豊富なハウスメーカーが多く集まっており、特に世田谷区を中心とした目黒区・大田区・品川区・港区・渋谷区・杉並区などのエリアを得意とし、初めて注文住宅を建てる際の不安や課題を解決できる空間を提供しています。駒沢公園ハウジングギャラリーで、ご家族やライフスタイルに合った住まいに出会いましょう。

駒沢公園ハウジングギャラリーのモデルハウスはこちらからご覧いただけます。

気になるモデルハウスがございましたら、ぜひご来場いただき素晴らしいしつらえの実物をご覧ください。

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