東京都内で家を建てるなら
家づくりの基礎知識
第3回
世田谷区でこだわりの注文住宅を建てるには?
費用相場や注意点を紹介
注文住宅を建てる際、「住環境」を考慮してエリアを決めることは重要なポイントです。東京都内に住みたい方のなかには、夢のマイホームを建てるのに住環境が良いといわれる「世田谷区」に魅力を感じる方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、人気の世田谷区の住環境や注文住宅を建てる際にかかる費用相場、建築会社選びのポイントについて解説します。東京からアクセス良好で周辺環境も良いエリアをお探しの方や、世田谷区で注文住宅を建てられるのか悩んでいる方は参考にしてみてください。
【1】世田谷区の基本情報
世田谷区は東京23区の南西部に位置しており、幅広い層に人気の高いエリアです。全体的に住宅エリアが広がり、教育や育児への自治体の取り組みが整っているなどファミリー層からも注目を集めています。
世田谷・北沢・玉川・砧・烏山の5つの行政区があり、面積は東京23区内で第2位の58.05㎢、人口は23区のなかで最も多い約90万人です。区内には京王電鉄、東急電鉄、小田急電鉄といった私鉄3社が乗り入れており、利便性の良いエリアといえるでしょう。
【2】世田谷区の住環境
世田谷区は緑が多く自然豊かで、住環境の整った住みやすいエリアとして人気です。人気を集める主な要因として、世田谷区の治安や交通アクセス、災害について紹介していきます。
[2-1]治安
世田谷区は治安が良く、教育施設が充実しているため子育て環境に適している街として知られています。地区によっては高級住宅街のイメージもあるでしょう。また、世田谷区は住環境条例が制定されており、安全で住みやすい街並みの形成を促進しています。自治体の防犯対策なども積極的に行われ、治安の維持に務めています。
[2-2]交通アクセス
都心へのアクセスに便利な点も人気のポイントです。区内に乗り入れるのは、京王電鉄京王線・井の頭線、小田急電鉄小田原線、東急電鉄田園都市線・大井町線・目黒線・世田谷線・東横線の計8路線が通り、41の駅が設置されています。また、高速道路へのアクセスも良く、車の移動がしやすいのも魅力の一つです。遠方の移動にも便利なため、ファミリーで買い物や旅行へ行くのにもピッタリな立地といえるでしょう。実際に、世田谷区の住人は車を所有している世帯が多い傾向にあります。
[2-3]災害
世田谷区は災害が少ないといわれているエリアです。都内の中でも世田谷区は、地盤が固く地震に強いとされています。家を購入する方は、特に災害の少ないエリアを選びがちです。世田谷区内でさらにエリアを絞って確認したい場合は、事前にハザードマップを見ておくと良いでしょう。
【3】【エリア別】世田谷区の土地相場
2023年現在、世田谷区の土地坪単価は約247万円で、全国順位は第15位です。駅地価でいうと、一番高額なのが自由が丘駅の平均坪単価、約820万円となっています。ここからは、世田谷区の5つの地域別に土地の相場を紹介します。
[3-1]世田谷地域
世田谷地域に位置する駅ごとの坪単価は以下のとおりです。芸能人に人気の高いエリアとしても知られており、坪単価はやや高めの傾向にあります。
三軒茶屋 393万円/坪
駒沢大学 261万円/坪
経堂 229万円/坪
[3-2]北沢地域
次に、北沢地域に位置する駅ごとの坪単価は以下のとおりです。学生街や繁華街があるため賑わっているエリアが多く、賑わうエリアに近いほど坪単価は高めです。
明大前 265万円/坪
豪徳寺 250万円/坪
下北沢 496万円/坪
[3-3]玉川地域
玉川地域に位置する駅ごとの坪単価は以下のとおりで、子育てしやすいエリアとして知られるほか、開発が進んでいることから地価が上がっています。
二子玉川 265万円/坪
尾山台 278万円/坪
奥沢 280万円/坪
[3-4]砧地域
砧地域に位置する駅ごとの坪単価は以下のとおりです。高級住宅街として知られる成城学園前エリアの坪単価は高めですが、その他では低めのエリアもみられます。
成城学園前 194万円/坪
祖師ヶ谷大蔵 170万円/坪
喜多見 125万円/坪
[3-5]烏山地域
烏山地域に位置する駅ごとの坪単価は以下のとおりで、坪単価はやや低めのため区内でも親しみやすく、暮らしやすいエリアとして知られています。
千歳烏山 199万円/坪
芦花公園 184万円/坪
上北沢 195万円/坪
【4】注文住宅にかかる費用
建築費は、ハウスメーカーや工務店などの建築会社によってそれぞれ異なりますが、内訳は同じです。注文住宅の予算を決める際にも役立つため、以下の項目を把握しておきましょう。
[4-1]土地代
土地代とはその名のとおり、土地を購入する際にかかる費用を指します。土地代と合わせて、購入時にかかる仲介手数料や登記費用などの諸費用も発生するため覚えておきましょう。世田谷区の土地代については、先述したエリアごとの相場を参考にしてみてください。
[4-2]建築費
建築費は、建物を建てる際に必要な「本体工事費」と、地盤の補強やインフラ設備の引き込み費用、外構工事費用などの建物に付随してかかる「付帯工事費」を含む費用です。基本的には、坪単価60万〜100万円程度が目安となります。
[4-3]諸費用
諸費用は物件購入時に不動産単体の代金とは別に、契約手続き等に必要となる費用を指します。主な項目は仲介手数料や登記費用、司法書士報酬、印紙代、住宅ローン手数料、ローン保証料などです。諸費用の目安は購入代金の7~10%程度が目安となります。
【5】注文住宅にかかる費用
多くの建築会社の中から自分に合う会社を見つけるのは大変ですが、建築会社選びは住宅購入の満足度に大きく影響するため、理想のマイホームづくりのためには建築会社選びを成功させる必要があるでしょう。以下では、ハウスメーカーや工務店選びの際に押さえておきたい3つのポイントを紹介していきます。
[5-1]工事面
ハウスメーカーや工務店を選ぶ際には、住宅の安全性や建物の構造など、エリアに合った建物を建てられるかどうかが大切です。また、実際に建築する職人の質も重要で、建築の仕上がりや工期に関わります。建築会社によって得意分野が異なるため、自分好みのデザインで建築できるところに依頼することをおすすめします。
[5-2]対応面
建築会社選びでは、豊富な実績を持っているかどうかも重要な判断材料です。多くの実績があれば、どのような住宅を建てられるのか、実際に住んでいる方たちの感想も知ることができるためイメージしやすくなります。また、担当者の人柄が良く提案力が的確かどうか、ほかにも保証・サービスの充実具合を確認し、安心して建築を任せられるかどうかも確認しましょう。
[5-3]コスト面
上記に加えてコスト面でも優れていると、建築会社選びでは大きな満足度を得られるでしょう。好みのデザインで家を建てられるとしても、大幅に予算オーバーをしてしまうと妥協点をつくる必要があります。コスト面で満足するには、オプション内容や追加費用の発生について丁寧な説明があり、明確化されているかどうかも確認したいポイントです。
【6】世田谷区で理想のマイホームづくりを実現しよう
世田谷区は自然豊かなうえに都心からのアクセスが良く、住みやすい環境が整っている街として幅広い年齢層の方から人気のエリアです。世田谷区内で注文住宅を建てたい場合は、区の特徴を把握し、建築会社選びを慎重に行うようにしましょう。
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