東京都内で家を建てるなら
家づくりの基礎知識
第7回
杉並区の注文住宅づくり
住環境や費用相場、住宅会社の選び方を解説
杉並区は東京23区の中でも住み心地の良い街として知られ、マイホーム購入の候補地としても人気を集めています。しかし杉並区が住宅街の多いエリアとはいえ、土地代が高い印象のある東京都内でこだわりの注文住宅を建てられるのか、疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、杉並区で注文住宅の購入を考えている方のために、エリアの特徴や住環境の魅力、実際に注文住宅を建てる際の費用相場、住宅会社の上手な選び方について解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
【1】杉並区の基本情報
杉並区は「城西地区」と呼ばれる東京都23区の西端に位置し、面積は23区中8番目に広い約34.06k㎡、人口は2023年11月時点で約57万3,000人です。杉並区は親しみの持てる下町情緒あふれる街並みが特徴的で、各エリアには商店街が広がり、一歩足を踏み入れるだけで懐かしさを感じられます。
また、個性豊かな祭りやフェスが多く開催されるのも魅力の一つです。阿佐ヶ谷で毎年秋に開催される「Jazzストリート」や、高円寺の名物である阿波踊りのイベントなど、日本中から珍しいイベントを一目見ようと多くの方が集まります。
一方で閑静な住宅街もあり、区内を流れる神田川と善福寺川周辺は都会でありながら緑あふれる環境です。ゆったりと生活できるという点で、杉並区でマイホームの購入を検討する方が多いといえるでしょう。
【2】杉並区の住環境
注文住宅を建てるエリアを決めるには、住環境は重要なポイントです。杉並区の治安や交通アクセス、災害時の安全性に焦点を当てて、住環境が整っているエリアかどうか見極めましょう。
[2-1]治安
杉並区は非常に治安の良い街で、2023年1月から10月における凶悪犯件数は、東京23区中4番目に少ない11件となっています。(警視庁『区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数 令和5年1月~10月)
深夜まで営業している飲食店や繁華街が少なく住宅街が多い地域で、一人暮らしからファミリーまで幅広い層に人気があります。また、杉並区では区の職員で構成される「安全パトロール隊」が区内全域を見回っており、隅々まで目の行き届いた安全な住環境に貢献しています。
[2-2]交通アクセス
杉並区は交通の利便性が高い点も魅力です。区内に乗り入れる路線はJR総武線・JR中央線・京王線・京王井の頭線・西武新宿線・東京メトロ丸の内線の6路線で、全部で18駅が設置されています。
主要駅である新宿・池袋・渋谷へ20分圏内で行けるため、通勤・通学・買い物に便利です。その他、杉並区はバス路線も充実しています。コミュニティバスだけでも3路線運行しており、良心的な運賃で利用できることから区内の移動も困りません。
[2-3]災害
注文住宅を建てる際、安全性の確保のためにも災害の少ないエリアを見極めることが重要です。
杉並区は武蔵野台地という高台に位置しているため、地盤が安定しており家を建てるエリアとして適しているといえます。しかし神田川・善福寺川に加え、妙正寺川・桃園川の付近は周辺よりも低い場所にあり、地盤も軟弱な部分があります。また、高台と川沿いの標高差が生じるエリアは斜面になっており、土砂災害の懸念があるため注意が必要です。
災害リスクを最小限に抑えるためにも、地盤が軟弱なエリアでは必ず地盤調査を行うこと、また災害時の地域ごとの危険度を示したハザードマップを確認するなど、念入りに対策を講じるようにしましょう。
【3】杉並区で注文住宅を建てる際の費用相場
実際に杉並区で注文住宅を建てる場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。ここでは杉並区の土地の坪単価や建築費用の平均から、トータルコストを紹介します。
[3-1]土地の平均坪単価
杉並区の2023年の公示地価は坪単価約258万円で全国14位です。一部抜粋した駅別の地価は以下を参考にしてください。
新宿や渋谷に近いエリアは比較的坪単価が高めですが、区の南東側では半分程度の価格で土地を購入できるエリアも見られます。
一般的な戸建てを建てる際に必要な20~30坪の土地を購入する場合、荻窪駅周辺では約6,000万~9,000万円程度かかりますが、最も土地坪単価が安い三鷹台駅周辺であれば、約2,800万~4,200万円程度となり、同じ区内でもエリアによって相場が大きく異なる点を理解しておきましょう。
[3-2]建築費相場・トータルコスト
2022年度 フラット35利用者調査によると、注文住宅の建築費用は全国平均で3,717万円となっています。仮に杉並区で30坪の土地を購入し、注文住宅を建てる場合は平均で1億1,500万円前後かかると考えておくと良いでしょう。
【4】失敗しない住宅会社の選び方
注文住宅づくりにおいては家を建てる場所選びだけでなく、どの住宅会社にプランや建築を依頼するかも重要なポイントです。住宅会社選びに失敗しないポイントを押さえて、自分にピッタリの会社を見つけましょう。
[4-1]各住宅会社の特徴を把握する
注文住宅の依頼先にはハウスメーカー・工務店・設計事務所の3つの種類があり、それぞれ異なった特色があるため慎重に比較することが重要です。
例えば工務店は比較的建築費用を抑えられますが、工期が長くなりやすくアフターフォローの内容などがハウスメーカーよりも不安があります。その点、ハウスメーカーは品質面に安心でき、スケジュールも徹底されていますが、ある程度決まったプランから選ぶこともあるため設計事務所よりもデザインの柔軟性は低めです。設計事務所は間取りやエクステリア・設備などをすべて自分で決められますが、その分コストはかかります。
それぞれの会社が何を得意としているのか、どのような注文住宅を手がけているのかなどをしっかりと把握して検討しましょう。
[4-2]住宅展示場へ足を運ぶ
住宅展示場には複数の会社がモデルハウスを出展しており、実際の生活を想像しながらさまざまなタイプの住宅を見て回れます。
部屋の広さや家事導線を体感できるほか、内装や設備など各会社の特色も比較できます。各住宅会社の担当者に直接話も聞けるため、あらかじめ確認しておきたいことや質問事項をまとめておくのがおすすめです。
ただし、モデルハウスで使用されている建材や設備などは、グレードアップしたものが使われていることもあるため、どこまでが標準仕様なのかを忘れずに確認しましょう。
[4-3]複数の会社で見積りを取り比較検討する
最終的にどの住宅会社に依頼するかは、同じ間取りで見積りをとってから決定しましょう。ハウスメーカーによって得意とする施工方法や使用する建材、費用が大きく異なり、建築費用が100万円単位の差が出ることも少なくありません。そのため、最低でも2~3社に見積りを依頼して比較することが重要です。
また、担当者の人柄や提案力も理想の注文住宅を建てるために大切な要素です。希望を的確にヒアリングしてくれるか、顧客に寄り添った提案をしてくれるかなど、スムーズな家づくりができるかもチェックすることをおすすめします。
【5】快適に暮らせる注文住宅づくりは住宅会社の見極めが重要
治安や交通の便が良く個性豊かな地域文化を持つ杉並区で、より快適な注文住宅を建てるためには、エリア選びだけでなく住宅会社選びも重要なカギを握ります。
駒沢公園ハウジングギャラリーは、杉並区での住まいづくりに精通したハウスメーカーが多数出展しているのが魅力です。土地選びから間取りのご提案、建築費用を抑えるためのアドバイスなど、注文住宅を建てたいと考える方をさまざまな角度からサポートしています。快適に暮らせる注文住宅を建てたいとお考えの方は、ぜひ一度駒沢公園ハウジングギャラリーにお越しください。
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気になるモデルハウスがございましたら、ぜひご来場いただき素晴らしいしつらえの実物をご覧ください。