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家づくりの基礎知識

第17回
旗竿地とは?
基礎知識や後悔しないためのポイントをわかりやすく解説

住宅用地として候補の一つとなる旗竿地は、特殊な形状であるゆえに一般的に避けられがちです。メリットやデメリットを理解せずに購入してしまうと、住宅を建てた後に後悔する可能性がありますが、あらかじめ特徴やポイントを押さえておくことで、旗竿地でも夢のマイホームを実現できるでしょう。

本記事では、旗竿地の基礎知識やメリット・デメリット、購入時に後悔しないためのポイントを紹介します。土地の候補として旗竿地を検討している方や、旗竿地の家づくりに不安のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

INDEX

【1】旗竿地とは

道路に面した細長い路地の奥にまとまった敷地のある土地を、旗竿地(はたざおち)と呼びます。旗竿地は不整形地(変形地)の一種です。間口が狭く細長い路地部分を竿、路地の奥にある敷地部分が旗のような形状から「旗竿地」と呼ばれるようになりました。旗竿地のほかに、「敷地延長」「路地状敷地」と呼ばれる場合もあります。

旗竿地に住宅を建てる場合は、間口部分を通路や駐車場とし、奥のまとまった敷地部分に建物を建てるのが一般的です。

【2】旗竿地のメリット

不整形地のためネガティブなイメージを持たれやすい旗竿地ですが、以下のような複数のメリットが存在します。
●土地代が相場より安い
●路地部分を活用できる
●騒音・事故のリスクを軽減できる
●プライバシーを確保しやすい
旗竿地が持つそれぞれの利点について、詳しく見ていきましょう。

[2-1]土地代が相場より安い

相場より安く土地を購入できるのは、旗竿地の大きなメリットの一つです。不整形地である旗竿地は、整形地と比べて土地単価が安い傾向にあります。同じエリアの相場に対して2~3割程度安く購入できる可能性もあり、土地代を抑えたい方にとっては魅力的な選択肢といえるでしょう。土地代が安ければ、人気のエリアでも土地を購入できたり、建物に多くの費用をかけられたりします。

[2-2]路地部分を活用できる

路地部分を駐車スペースなどにして有効活用できるのも、旗竿地のメリットです。駐車スペースを路地部分で完結できれば、住宅を建てる面積を広く確保できます。車を所有していない場合でも、ガーデニングや玄関までのアプローチ、駐輪場など、目的や趣味嗜好に応じてさまざまに活用可能です。

[2-3]騒音・事故のリスクを軽減できる

旗竿地に住宅を建てれば、騒音や事故などトラブルのリスクを軽減できます。旗竿地では、建物を建てられる部分が道路から離れているため、交通量が多いエリアでも道路の騒音が届きにくく、家の中では静かに暮らせるでしょう。また、子どもやペットが急に玄関から飛び出した場合にも、車や自転車、人と接触する事故などを防ぎやすくなります。

[2-4]プライバシーを確保しやすい

旗竿地は道路と住宅部分が離れているため、騒音が届きにくいだけでなく、通行人など外部からの視線も感じにくくなります。歩行者に室内の様子を覗かれたくない、洗濯物を見られたくない、など生活空間のプライバシーを重視している方にとっては、落ち着いて暮らせる旗竿地がおすすめです。

【3】旗竿地のデメリット

特殊な形状の土地である旗竿地には、以下のようなデメリットも存在します。
●日当たり・風通しが悪い
●建築コストが高額になりやすい
●駐車スペースが制限されやすい
●防犯対策が必要
それぞれのデメリットについて、詳しく見ていきましょう。

[3-1]日当たり・風通しが悪い

旗竿地は、一般的に日当たり・風通しが悪くなる傾向にあります。旗竿地は奥まった敷地部分に家を建てるため、周囲を建物に囲まれているケースが多いです。日当たりや風通しを重視するのであれば、窓の配置にこだわったり、中庭や吹き抜けを設けたりするなど、住宅の間取りに工夫が必要です。

[3-2]建築コストが高額になりやすい

旗竿地は路地部分が狭いと、建築の際に工事車両の乗り入れが難しくなります。建物を建てる敷地まで車両の乗り入れができないと、職人の作業量が増えて建築コストも高くなってしまいます。また、住宅までの路地が長いため、境界に塀やフェンスを設置したり、駐車スペースにコンクリートを敷いたりすると、整形地に比べて外構工事のコストも高くなりがちです。

[3-3]駐車スペースが制限されやすい

旗竿地では路地部分に駐車スペースを設けるのが一般的であるものの、幅が2mほどと狭いケースが多く、駐車場所が制限されるデメリットがあります。駐車スペースに必要な幅は普通車で1.8m程度とされるため、車の出し入れやドアの開閉・乗り降り、横の通り抜けなどが窮屈に感じるほか、場合によっては車のサイズが制限されるかもしれません。

[3-4]防犯対策が必要

旗竿地は、通りから見えにくいためプライバシー保護には適している一方、人目のつきにくさから死角が多くなるため、防犯面が不安になるデメリットがあります。立地によっては犯罪被害に遭う可能性が高まる恐れもあるため、監視カメラの設置や砂利の設置、警備システムの導入などセキュリティ強化が必要です。

【4】旗竿地のチェックポイント

旗竿地に住宅を建てて後悔しないためには、購入の際に以下のポイントを確認して検討するようにしましょう。
●間口を確認する
●工事車両が入れるかを確認する
●水道・電気の引き込みの有無を確認する
それぞれのポイントについて、詳しく解説します。

[4-1]間口を確認する

旗竿地では、接道の間口が2mに満たない物件もあるため注意が必要です。間口の幅が2m未満で接道義務を満たしていない旗竿地では、建物の再建築や建て替えができません。将来の住宅建て替えなど、選択肢の幅が狭まってしまう可能性があるほか、すでに車を所有している場合は、問題なく駐車できるかなどの確認が必要です。

[4-2]工事車両が入れるかを確認する

建築コストに影響するため、工事車両や重機が問題なく入れるかどうかも事前に確認しておきましょう。土地代が安くても、建築コストが高額になってしまえば、結果的に割高になることもあります。建築費がいくらぐらいになるかの判断は自分だけでは難しいため、建築会社に相談してみましょう。

[4-3]水道・電気の引き込みの有無を確認する

水道・電気の引き込みの有無も、工事費に影響するため事前の確認が必要です。水道・電気を前面道路から敷地内に引き込むには、路地が長ければ長いほど費用がかかります。すでに敷地内に引き込まれていれば影響はないものの、新たに引き込みが必要な場合は負担が増えるため、事前に見積もりを取って確認しましょう。

【5】旗竿地ならではのこだわりのマイホームを実現しよう

旗竿地にマイナスイメージを持つ方も多いですが、購入時には多くのメリットを享受できます。土地の形状を上手に活用し、旗竿地ならではのこだわりのマイホームを実現しましょう。

駒沢公園ハウジングギャラリーは、駒沢公園ハウジングギャラリーは、世田谷区を中心に目黒区、大田区、品川区、渋谷区、港区、杉並区などの土地に強く、豊富な住宅の建築ノウハウを持つハウスメーカーが多数出展する、都区内最大級の住宅展示場です。旗竿地で家づくりを検討している方は、ぜひ一度、駒沢公園ハウジングギャラリーにご来場ください。

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