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家づくりの基礎知識
第18回
ビルトインガレージで暮らしを快適に!
メリットと注意点を徹底解説
注文住宅を建てる際の大事なポイントのひとつとして、ガレージを作るかどうかがあります。建築時に車を持っていない場合でも将来的に持つことも考えられますし、ガレージを作っておけば将来的に売買しやすかったり、賃貸として貸し出すことになってもメリットになるかもしれません。 さて、ガレージを作ると決めたらその次にスペースの確保となりますが、土地の広さによっては、土地ギリギリに建物を建てなければならない場合もあり、その際、ビルトインガレージが有効な選択肢となることでしょう。では、ビルトインガレージを作りながら、家族の豊かな暮らしの為の空間を確保し、かつ車のある便利な生活を享受するにはどのようなことに注意するべきでしょうか?この記事では、そのポイントをご紹介します。
【1】ビルトインガレージとは?
ビルトインガレージとは、住居の1階部分に駐車スペースを設け、シャッターまたはドアで閉じることができるガレージを指します。このタイプのガレージは、建物の一部に内蔵されており、建物と一体化した構造をしています。特に、注文住宅では、住まい手のライフスタイルに合わせたカスタム設計が可能となります。そのため、ビルトインガレージの設置は、家全体のデザインや機能性に大きな影響を与えます。そして、住居の外観をすっきりとまとめつつ、車を雨や風、紫外線から守る保護機能を持つ点が特徴です。
[1-1]インナーガレージとの違い
ビルトインガレージとインナーガレージはほぼ同じ意味を持ちます。どちらも住宅内に車を停める構造を持ち、主に建物の1階に設けられるものです。しかし、インナーガレージという言葉が使われる際には、より強調して住居の延長としてのガレージ空間が意図されることがあります。そのため、ビルトインガレージをより居住空間に近づけたいと考える注文住宅のオーナーにとっては、インナーガレージとしての設計が選ばれやすくなります。
【2】ビルトインガレージのメリット
ビルトインガレージがあると、どんなメリットがあるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。
[2-1]悪天候でも安心な乗り降りができる
注文住宅にビルトインガレージを設けると、雨や雪、風の強い日でも安心して車の乗り降りができるという大きな利点があります。通常の駐車場では、車を降りる際に濡れる心配がありますが、ビルトインガレージがあればそうした心配が不要になります。特に小さなお子さまがいる家庭では重宝することでしょう。
[2-2]防犯対策になる
ビルトインガレージは、住居の一部として設計されているため、防犯対策にも優れています。シャッターやドアで閉じることができるため、不審者の侵入を防ぎ、車両やその他の貴重品を安全に保管することができます。特に都市部では、安心して車を保管できるのは大きな魅力となるでしょう。
[2-3]好きな時に好きなだけ、愛車のお手入れが楽しめる
ビルトインガレージは単なる駐車スペースとしてだけではなく、さまざまな活用方法があります。趣味の部屋としての利用や、DIYスペースとしても役立ちます。また、車のメンテナンス作業を快適に行える環境を整えることができるため、車好きにはたまらない空間となるでしょう。
[2-4]都心部の狭小地でも土地を有効活用できる
都市部など限られた土地において、ビルトインガレージは非常に効率的です。建物の一部としてガレージを配置することで、外部に別途駐車スペースを設ける必要がなくなります。さらにビルトインガレージは、家の延べ床面積の5分の1までを上限に容積率の計算から除外できるという緩和措置が設けられています。これにより、都市部の狭小地や容積率の低い土地でも有効的な居住空間を確保できる場合もあります。
【3】ビルトインガレージのデメリットと注意点
メリットが多いビルトインガレージですが、デメリットもあります。作ってから「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにも、しっかりデメリットについても押さえておきましょう。
[3-1]居住空間への影響をする必要がある
ビルトインガレージは、住居の1階部分に駐車スペースを設ける注文住宅のスタイルです。この種類のガレージのデメリットの一つは、居住空間への影響です。1階に駐車スペースを設けることにより、住居の1階部分の居住空間が狭くなる可能性があります。特に都市部での土地利用を最適化するために採用されることが多いため、このスペース制約を受け入れる必要があります。また、ガレージに隣接する部屋への騒音や振動が発生することも考慮すべき点です。
[3-2]騒音や振動に注意しなければならない
24時間365日、ビルトインガレージで愛車のメンテナンスができるとはいえ、作業している音や震動は住宅内の部屋に響き渡ります。ビルトインガレージの近くに寝室がある場合は、深夜から早朝にかけてエンジン音やシャッターを開け閉めする音が気になり、睡眠を妨げられるかもしれません。シャッター音によっては、近隣の迷惑になるケースもあるでしょう。
【4】ビルトインガレージのある注文住宅を成功させるためのポイントを抑えて理想の家づくりを
ビルトインガレージを導入する際は、居住空間を最大限活用するための間取りの工夫が重要です。例えば、車の出入りをスムーズにするためには、大開口部を確保することが必要です。具体的には、車1台の場合は幅3m~3.5m、奥行きは5.5m~6.5mを確保するのが理想的です。さらに場所を確保できるなら、自転車を置いたり、趣味のスペースとしての活用の幅も広がるでしょう。また、ガレージ周辺の動線を重視し、生活空間と調和する間取りを設計することも重要です。特に、騒音対策としてガレージと居住スペースの間にクッションとなる部屋を設けると、家族が快適に過ごしやすくなります。実際の設計例を参考にすると、心地よく使いやすいビルトインガレージのある注文住宅が実現できるでしょう。
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