第2回
― 家づくりに役立つ基礎用語集 ―住宅&設備用語編
住宅&設備用語
内断熱
構造体の外側を断熱材でくるむ「外断熱」に対して、構造体の内側や柱と柱の間などに断熱材をすき間なく詰めていく断熱工法のこと。柱と柱の間に充塡するので「充塡断熱」ともいいます。
外壁材
風雨や雪、紫外線、騒音などから住まいを守ると同時に、住まいの寿命にもかかわる建材。建物の外側の仕上げ材となるので、素材や色合いの選び方が外観デザインとに大きく影響します。種類は、塗り材のほか、サイディングやタイル、レンガ、ALC、ガルバリウム鋼板など、さまざま。
塗り壁
壁土、モルタル、しっくい、プラスターなどの材料を左官作業で仕上げる壁のこと。仕上げによってさまざまな表情が生まれますが、経年で亀裂が出て来ることもあります。
サイディング
ボード状の外壁材。セメントなどを原料とする金属系、木材に塗装した木質系があり、さまざまな風合いが楽しめます。
タイル
粘土を主原料に各種鉱物を混ぜて板状に成形し、焼成した素材。汚れがつきにくく、メンテナンスがラクなのが魅力です。
レンガ
粘土を成形し、乾燥、焼成した素材。外壁に用いると、どっしりとした欧米のような雰囲気に仕上がるため、輸入住宅などでよく用いられます。
ALC
Autoclaved Lightweightの略。高温・高圧で長時間蒸し焼き状態にされた気泡コンクリートのこと。軽量のわりに強度があり、遮音性、調湿性にも優れています。
ガルバリウム鋼板
耐食性、耐熱性、加工性に優れた、アルミニウムと亜鉛の合金メッキ鋼板。外装材として使用されることが多く、デザイン性が高いのもポイント。
躯体
建物の構造体(骨組み)のこと。建物の強度に関わる基礎、柱、梁、壁面、床などをさします。
外断熱
構造体などの外側に断熱材を張り、建物全体を断熱材ですっぽり包み込んで断熱性を向上させる工法のこと。断熱材を途切れなく施工するので外気温が室内に伝わりにくく、結露防止効果もアップ。
内装材
床、壁、天井などに使う材料の総称。室内に直接面したフローリング、カーペット、タイル、壁クロス、合板、塗装材などの仕上げ材のほか、下地材のこともさします。代表的な素材はクロス、珪藻土、しっくい、木材など。
床下換気扇
床下にたまりがちな湿気を含んだ空気を強制的に外に排出させるための換気扇。床下の上台の木部分や床板、柱などの腐りや、シロアリの発生、カビの発生などを防ぐのに効果的です。
床暖房
床を加熱し、床から放射される輻射熱で部屋全体を暖めます。燃焼機器を使わないので空気を汚さず、風を出さないためハウスダストが舞い上がる心配がないのも魅力。床材の下にヒーターを入れる電気式タイプと、床下に設置したパイプに温水を流す温水タイプがあります。
ユニバーサルデザイン
段差をなくした広い廊下や、手すりのついた緩やかな階段、手すりを設けた浴室やトイレなど、子どもからお年寄りまで家族みんなが安全で健康的に暮らせるように配慮することをいいます。