ワンランクアップの『暮らしを楽しむ』2つのマイルール

整理収納アドバイザー・大木聖美さんの
サスティナブルな暮らしで楽しく、豊かに!

前回、ご自宅で実践している整理収納のポイントを披露してくれた整理収納アドバイザーの大木聖美さん。第2回は、大木さんがご自宅で実践されているサスティナブルな取り組みについてうかがっていきます。

写真提供:大木聖美さん
INDEX

【1】主婦目線で取り組むサスティナブルな暮らし

整理収納アドバイザーとして活躍する大木さんにとって、もう一つ、重要なテーマが『サスティナブル』です。

写真提供:大木聖美さん

大木さんはご自身のブログ「我が道ライフ」で、主婦だからこそできるサスティナブルな取り組みを発信しています。

「私がサスティナブルを意識したきっかけは子どもたちでした。ある日の夕食時、子どもたちが学校で学んだらしく、サスティナブルが話題になったんです。今、私たちが暮らす地球には数多くの課題があり、その課題に一人ひとりがしっかりと向き合っていかなければ、この先も豊かな地球環境を維持していくことは難しいという話でした。その話を聞いて私も納得する部分もあり、改めて、自分たちの暮らしを見直してみたんです。そうしたら、その課題は私たちの暮らしに密接につながっていることがわかりました。それからはエコバックやマイボトルを持つようになり、今は簡易包装の物を買ったり、布巾やセルロースのキッチンスポンジを使うようになりました。また、ごみの量を減らすため、瓶で提供される牛乳や調味料を使い、使い終わった瓶はまた繰り返し使える宅配を選んで利用しています。これだけでもごみを捨てる労力はかなり減りました。一気に始めると大変なので、できることから少しずつ、それが長く続けるコツだと思います」

【2】サスティナブルは整理収納にもつながる取り組み

実は、サスティナブルな取り組みは整理収納ともリンクすると大木さんはいいます。

写真提供:大木聖美さん

例えば、整理収納では腰から肩の位置がもっとも物が取り出しやすく、片付けやすい高さだといわれています。大木さんは冷蔵庫内のこの高さに使用頻度の高い物を入れるだけではなく、賞味期限が切れそうな食材も入れてフードロスを防いでいるそうです。

「サスティナブルを意識するようになると思考がシンプルになるので、余計な物も買わなくなります。そうなると整理収納もしやすくなるので、時間的な余裕も生まれます。その空いた時間を趣味や家族のために使ったら、それだけで人生が楽しく豊かになりますよね」

他にも、築10年のメンテナンスのタイミングで太陽光発電システムを設置したり、その5年後には蓄電池を導入するなど、住まいもサスティナブル住宅へと進化させています。

「今では自分の家でエネルギーを地産地消できるようになりました。サスティナブルと聞くとすごく大変そうと思うかもしれませんが、実は家庭でできることはたくさんあるんです。それに気づいたことで暮らしがより豊かになった気がしています」

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【3】収納は暮らしの変化に対応できる柔軟性が大事

最後に大木さんはご自身の住まいづくりを振り返りつつ、これから家を建てる方にアドバイスを寄せてくれました。

写真提供:大木聖美さん

「住まいは、家族の環境や年齢で大きく変わっていくものだと思います。だけど、変えられないものがあるのも事実。たとえば、耐震性や気密性はリフォームでも簡単に変えられない部分なので、そこはしっかりチェックした方がいいと思います。あとリビングこそ、造り付け収納をおすすめします。リビングは、家族で使う物や個人で使う物が集まりがちな場所ですが、戻すべき場所が近くにあると片付けもラクですし、散らかるのを防ぐこともできます。また、造り付けなら地震などがあっても倒れてこないので安心です。家族が集まる場所だからこそ、スッキリと、そして安心して過ごせる空間にしたいですよね。

今は、誰もが手軽に家づくりの情報を手に入れられますが、その一方で自分たちが何をしたいのかが分からず、悩んでいる方も多くいます。大木さんは、物を買うときと同じように、自分たちの暮らしを振り返り、これなら暮らしやすくなりそうだと思う情報だけを取捨選択することが大事だと話しました。

「特に収納は、自分たちの普段の動きを客観的に観察し、その動きと照らし合わせるように考えていくといいと思います。収納に合わせて暮らすのは本当につらいし、大変です。暮らしに合わせて、また変化に柔軟に対応できるように少し余白を残して計画してください。収納は暮らしやすさに大きく影響するものなので、じっくりと考えることが大事です」

大木さんは、今後、住宅メーカーとの取り組みに軸足を移し、家族みんなで参加できる家事動線や収納計画を伝えていきたいといいます。収納のプロの確かな視点とサスティナビリティが融合した住まいに期待が高まります。

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●プロフィール:整理収納アドバイザー/横浜の暮らし評論家 大木聖美さん
「暮らしをラクに楽しく、サステイナブルに」がコンセプトに、片付けのプロとして個人宅やモデルハウス収納コンサルなど幅広く活動。近年は、全国の工務店とともに片付けしやすく、暮らしやすい家づくりも手がける。片付け・掃除・防災備蓄・生前整理など、幅広い知識を生かした暮らし系セミナーの開催は200回を超える。雑誌や新聞、監修本などメディア掲載も多数。

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●執筆・編集:石倉 夏枝(編集・ライター)さん

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