東京都内で家を建てるなら 
家づくりの基礎知識

第9回
東京で注文住宅を建てるなら?
人気エリアや費用相場をポイント解説

東京は便利で有名な商業施設やお店が多いうえ、公共交通機関も整備されているため、注文住宅を建てたいと考える方からの人気が高いエリアです。一方で、東京は土地が高いというイメージが強く、「予算内で東京に家を建てられるのか」「建てるとしたらどれくらいの費用が必要なのか」と悩む方も多いでしょう。

今回は注文住宅を建てるエリアでお悩みの方に、東京で人気のエリアと費用相場をご紹介します。家を建てる際の注意点も解説しますので、東京でのマイホームの購入で失敗したくないという方は、ぜひ参考にしてください。

INDEX

【1】東京で建てる注文住宅の特徴

東京で注文住宅を建てる際には、主に以下3つの特徴を考慮する必要があります。

[1-1]土地の値段が高い

東京は全国的に見ても、土地の価格が群を抜いて高いエリアです。フラット35を提供する住宅金融支援機構の調査によると、2022年に建てられた土地付き注文住宅の土地の取得費は、全国平均が約1,500万円で、首都圏では約2,300万円となっており、およそ1.5倍の土地代が必要ということになります。ほかの近畿圏や東海圏、その他地域と比べて最も高いこともわかります。

[1-2] 広い土地の確保が難しい

一住宅あたりの敷地面積が狭い点も、東京の土地の特徴です。住宅金融支援機構の調査によると、2022年に購入された注文住宅を建てるための土地面積は、全国平均が約200㎡なのに対し、首都圏では約150㎡となっています。土地面積には大きな差があるものの、土地の上に建てる戸建ての延床面積は全国平均が約111㎡、首都圏平均が約107㎡とほとんど変わりません。東京に3階建ての戸建てが多く見られるのは、狭い土地で広い延床面積を確保するためです。

[1-3]階数を増やすと建築費がかさむ

東京では建築費も高くなる傾向にあります。2022年のデータによると、注文住宅の建築費の全国平均は約3,700万円であるのに対し、首都圏平均は約4,000万円です。土地代ほど大きな差はありませんが、首都圏は土地が狭いことが影響して資材の運搬が難しく、また3階建て住宅を建てるケースが多いため、2階建てより建築費も高くなります。さらに2021年から建築用木材の価格が高騰しており、今後も価格の上昇が続く見込みです。東京で注文住宅を建てる際は、資金計画を入念に立てておく必要があるでしょう。

【2】東京の人気居住エリアの特徴

東京は全国平均と比較して土地の価格が高いため、注文住宅を建てるにはハードルの高いエリアであることは間違いありません。しかし交通アクセスや生活利便性が良いため、将来の資産価値として期待できます。ここでは、居住エリアとして人気の場所とそれぞれの特徴を解説します。

[2-1]世田谷区

世田谷区は住宅エリアが広がる街でファミリー層が多く住み、人口が23区内で最も多いとされています。区内に8路線の鉄道が通り、高速道路へのアクセスも良いなど交通アクセスの良さが人気の理由です。自治体による防犯対策も積極的に行われており、教育施設も多いため世田谷区は子育てに適した街としても知られています。住環境条例が制定されているということもあり、安心で快適な街並みが魅力的です。

世田谷区内でのおすすめエリアや、注文住宅を建てる場合の相場などについては以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:世田谷区でこだわりの注文住宅を建てるには?費用相場や注意点を紹介

[2-2] 目黒区

目黒区は「中目黒」や「自由が丘」などがあり洗練されたイメージの強いエリアですが、緑豊かな森林公園や閑静な住宅街が広がるなど、多様な都市機能を持ち合わせています。目黒区は交通アクセスが良いのはもちろん、地盤が安定している点や、防犯対策がしっかり行われている点も人気の理由です。治安が良いため、子どものいる家庭にとって魅力的な街といえるでしょう。

目黒区で注文住宅を建てる場合の土地・建築費用の相場などは、以下の記事を参考にしてください。

関連記事:目黒区での注文住宅づくり|かかるコストや建築会社選びのコツを解説

【3】東京で注文住宅を建てる場合の費用相場

東京で注文住宅を建てる場合、ほかのエリアで建てるよりも多くの費用がかかる可能性があることは想定できるでしょう。では、実際に注文住宅を建てる場合、どれくらいの費用を準備する必要があるのか、以下で土地と建築費それぞれの費用相場を解説していきます。

[3-1]土地代

2023年の東京都の基準地価は、47都道府県中1位の坪単価358万7,656円です。東京都の地価はエリアによっても大きく幅があります。人気エリアの坪単価平均と、一般的な注文住宅を建てる際に必要な面積(20~30坪)の土地を購入するための費用は、下記のとおりです。

参照:土地DATA『東京23区』

[3-2] 建築費

注文住宅の建築費相場は木造が坪単価60万円程度、RC造が坪単価110万円程度となっており、2022年の首都圏における建築費の平均は約4,000万円です。人気の世田谷区で注文住宅を建てる場合の費用相場は、約9,000万~1億1,600万円となります。

上記はあくまで目安であり、土地の条件やハウスメーカーによっては価格が前後する可能性があるので、予算に応じた注文住宅を建てられるか相談してみましょう。

【4】東京で満足のいく注文住宅を建てるためのポイント

東京で注文住宅を建てる場合、土地探しや費用面などさまざまな制限があるため、なかなか思い通りに家づくりが進まないこともあるでしょう。これから東京での家づくりを始める方は、以下で紹介する2つのポイントを押さえておくと、満足のいく注文住宅を建てられる可能性が高まります。

[4-1]23区外のエリアで建てることも検討する

東京は広い敷地面積の確保が難しいにもかかわらず、全国平均と比較して土地代も高いため、予算内で希望に合った土地を見つけるのが容易ではありません。狭い土地に希望を盛り込んだ注文住宅を建てようとすると、通常よりも建築費用が多くかかってしまう可能性があります。

予算内で理想の注文住宅を建てたいのであれば、東京23区外で建てるのがおすすめです。広い土地を安く購入できるだけではなく、緑の多い落ち着いた住環境が整備されており、子育て環境も整っています。

ただし、23区外にすることで職場や学校までのアクセスが悪くなってしまうことも考えられます。エリアを選ぶ際には勤務環境や利用する路線沿線など、絶対に譲れない条件は何なのかをまとめ、優先順位をつけておくと良いでしょう。

また、ハウスメーカーごとに取り組んでいる分譲地を紹介してもらえることもあるので、エリア選びや土地選びがスムーズに進められるかもしれません。

[4-2] ハウスメーカー選びを慎重に行う

ハウスメーカーによって得意とする建築技法やデザインが異なるため、注文住宅を建てる際は依頼先を慎重に選ぶことが大切です。ハウスメーカーを選ぶ際には、以下の点を比較すると良いでしょう。

●デザインが自分の好みに合っているか
●希望の工法や構造で家を建てられるか
●必要な性能が備わっているか
●アフターサービスが充実しているか
●モデルハウスを見学できるか
●営業担当者の人柄や提案力が良いかどうか

複数のハウスメーカーで比較検討する際には、ホームページやカタログだけで判断せずに、実際にモデルルームや住宅展示場に足を運ぶことをおすすめします。

【5】駒沢展示場では住みたい区に合ったハウスメーカーの選択が可能

東京は土地代が高いうえに十分な広さの土地を見つけるのが難しいため、注文住宅を建てるにはハードルが高いエリアです。しかし、23区外のエリアも候補に入れたり、自分に合ったハウスメーカーを探したりすることで、東京都内でも理想的な注文住宅を建てることができます。

駒沢公園ハウジングギャラリーには、世田谷区や目黒区などの東京23区のほか、23区外での家づくりにも対応可能なハウスメーカーが多数出展しています。実際に足を運ぶことで、理想の家や自分にぴったりのハウスメーカーに出会えるでしょう。ぜひ一度ご来場いただき、東京での注文住宅づくりの第一歩を踏み出してください。

駒沢公園ハウジングギャラリーのモデルハウスはこちらからご覧いただけます。

気になるモデルハウスがございましたら、ぜひご来場いただき素晴らしいしつらえの実物をご覧ください。

気になるモデルハウスをチェック

気になるモデルハウスをチェック